2009年03月17日
インフルエンザA型とB型同時感染
ウイルスには干渉という作用あり、
片方のウイルスが感染しているときは、他のウイルスは抑えられている。
でも今回2人の患者さんに、インフルエンザA型B型両方とも陽性に反応あり。
症状は熱発のみ、他の症状はなく、結膜発赤が強いだけ。
患者さんには、インフルエンザAB型にしようとお話したら、
看護師さんからは、『私インフルエンザO型がいい』と・・・
血液型ではないのですが。
片方のウイルスが感染しているときは、他のウイルスは抑えられている。
でも今回2人の患者さんに、インフルエンザA型B型両方とも陽性に反応あり。
症状は熱発のみ、他の症状はなく、結膜発赤が強いだけ。
患者さんには、インフルエンザAB型にしようとお話したら、
看護師さんからは、『私インフルエンザO型がいい』と・・・
血液型ではないのですが。
2009年02月02日
インフルエンザとマスク
『インフルエンザになったら、マスクをして』
周囲の人にうつさないように言われても。
マスクの効果は限定的です。
さらにインフルエンザ予防にマスクは効果なしですよ。
インフルエンザウイルス粒子の大きさ:直径0.08-0.12ミクロン
ガーゼマスクや紙マスクは意味ない。
不織布製マスク:5ミクロン以上、ウイルスを含む気道からの飛沫物質
N95(医療用):0.3ミクロン以上、ウイルスを含む気道からの飛沫核物質
ナノフィルター:0.03ミクロン以上、ウイルス粒子
インフルエンザ感染者がマスクを着用する効果を信じて、
外出しさらに広めてしまう危険のほうが恐ろしい。
周囲の人にうつさないように言われても。
マスクの効果は限定的です。
さらにインフルエンザ予防にマスクは効果なしですよ。
インフルエンザウイルス粒子の大きさ:直径0.08-0.12ミクロン
ガーゼマスクや紙マスクは意味ない。
不織布製マスク:5ミクロン以上、ウイルスを含む気道からの飛沫物質
N95(医療用):0.3ミクロン以上、ウイルスを含む気道からの飛沫核物質
ナノフィルター:0.03ミクロン以上、ウイルス粒子
インフルエンザ感染者がマスクを着用する効果を信じて、
外出しさらに広めてしまう危険のほうが恐ろしい。
2009年01月13日
インフルエンザとタミフル
今年のインフルエンザは
A型の香港とソ連型が両方来ているようです。
すでにA型が2回陽性になった方もいます。
ワクチンも打っていてもかかる人多く、
どうしてと言われますが、
『そんなもんですよ』と答えてます。
家族の予防投与の希望が多い。
そのときの説明文書:
インフルエンザ感染症を発症している患者の、
同居家族や共同生活者(施設などの同居者)が、
下記のような場合には、
2日以内(48時間以内)に、
タミフル1カプセルを、1日1回、
予防使用することが、認められている。
1).高齢者(65歳以上)、
2).慢性呼吸器疾患患者、又は、慢性心疾患患者、
3).代謝性疾患患者(糖尿病など)、
4).腎機能障害患者、
(期間は7~10日間、継続して、服用する)。
予防使用した場合は、保険給付されない。(自費で払う)
また、健康成人と、13歳未満の小児は、
そもそも予防使用の対象にならない。
さらに10歳以上の子供には副作用疑いで使用を制限あり。
追記:
インフルエンザワクチンを打ち、
タミフルの予防投与も行っても、
インフルエンザの院内感染で
お年寄り3人亡くなっており、
タミフルに耐性持ったウイルスが蔓延か。
A型の香港とソ連型が両方来ているようです。
すでにA型が2回陽性になった方もいます。
ワクチンも打っていてもかかる人多く、
どうしてと言われますが、
『そんなもんですよ』と答えてます。
家族の予防投与の希望が多い。
そのときの説明文書:
インフルエンザ感染症を発症している患者の、
同居家族や共同生活者(施設などの同居者)が、
下記のような場合には、
2日以内(48時間以内)に、
タミフル1カプセルを、1日1回、
予防使用することが、認められている。
1).高齢者(65歳以上)、
2).慢性呼吸器疾患患者、又は、慢性心疾患患者、
3).代謝性疾患患者(糖尿病など)、
4).腎機能障害患者、
(期間は7~10日間、継続して、服用する)。
予防使用した場合は、保険給付されない。(自費で払う)
また、健康成人と、13歳未満の小児は、
そもそも予防使用の対象にならない。
さらに10歳以上の子供には副作用疑いで使用を制限あり。
追記:
インフルエンザワクチンを打ち、
タミフルの予防投与も行っても、
インフルエンザの院内感染で
お年寄り3人亡くなっており、
タミフルに耐性持ったウイルスが蔓延か。
2008年12月23日
気管支喘息の漢方
気管支喘息の治療として、吸入療法を中心に
内服ではオノン・シングレア・キプレス、
経皮としてホクナリンテープ製剤が多くなり、
しだいにテオドールなどの内服は減少してきている。
その中で、漢方を希望される方には、使用することが増えてきた。
発作を早く抑えるために『麻黄』が含まれる漢方で
まず麻杏甘石湯か、
さらに鼻水くしゃみもある場合小青竜湯
慢性期には『柴胡』の入った漢方で、
イガイガ・のどの違和感あるなら柴朴湯
痰の切れが悪く咳込みの強いタイプには麦門冬湯を。
内服ではオノン・シングレア・キプレス、
経皮としてホクナリンテープ製剤が多くなり、
しだいにテオドールなどの内服は減少してきている。
その中で、漢方を希望される方には、使用することが増えてきた。
発作を早く抑えるために『麻黄』が含まれる漢方で
まず麻杏甘石湯か、
さらに鼻水くしゃみもある場合小青竜湯
慢性期には『柴胡』の入った漢方で、
イガイガ・のどの違和感あるなら柴朴湯
痰の切れが悪く咳込みの強いタイプには麦門冬湯を。
2008年11月22日
インフルエンザワクチン
私は自分に打たない。子供にも勧めない。
子供の頃毎年2回打たれたけど、毎年かかっていた。
(その頃はfluかどうかは、検査なかったから、
自分の思い込みかもしれないけども)
皮下に0.5ml不活化ワクチンを打ち中和IgG抗体を誘導するが、
感染の場である鼻上咽頭での分泌型IgA抗体は誘導できない。
だから感染を押さえることはできない。なのにワクチンは勧められ、
いまだにワクチンの副作用で毎年数名なくなっている。
2003年度副作用報告162人259件、2004年度113人205件、
2005年度102人139件で、
このうち3人が急性肝不全、脳炎、急性心筋炎で死亡しています。
2006年度は107人149件報告されている。
インフルエンザワクチンの副作用報告は毎年100件程度報告されている。
このうち死亡例が5人あった。
主な副作用は、急性散在性脳脊髄炎が20件、
発熱が11件、発疹等が8件、注射部位の腫れなど8件。
後遺症は、10代女性の視力低下や50代女性の自力歩行不能など6人が報告され、
うち4人を「因果関係が否定できない」とし、
2人を「因果関係は評価できない」とした。(07.9.28)
2007年度に報告されたワクチン接種による副作用が
122症例190件死亡4例に上っている。
成分に防腐剤の有機水銀チメロサールが含まれていることも見逃せない。
ちなみに今年までのインフルエンザワクチン株の選定について
○2008/2009冬シーズン
A/Brisbane(ブリスベン)/59/2007(H1N1)
A/Uruguay(ウルグアイ)/716/2007(H3N2)
B/Florida(フロリダ)/4/2006
○2007/2008冬シーズン
A/Solomon Islands(ソロモン諸島)/3/2006(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2007/2008冬シーズン
A/Solomon Islands(ソロモン諸島)/3/2006(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2006/2007冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2005/2006冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/New York(ニューヨーク)/55/2004(H3N2)
B/Shanghai(上海)/ 361/2002
○2004/2005冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Wyoming(ワイオミング)/3/2003(H3N2)
B/Shanghai(上海)/361/2002
○2003/2004冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Shandong(山東)/7/97(Victoria系統株)
○2002/2003冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Shandong(山東)/7/97(Victoria系統株)
○2001/2002冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Johannesburg(ヨハネスバーグ)/5/99(山形系統株)
感染症情報センターによる説明は
一般的に副反応は軽く、10~20%で
ワクチンを接種した場所の発赤、腫れ、痛み、しこり、熱感、しびれ感などを
おこすことがありますが、通常2~3日で消失します。
全身性の反応としては、5~10%で
発熱、頭痛、関節痛、さむけ、体のだるさ、めまい、吐き気などがみられますが、
やはり2~3日で消失します。
ワクチンに対するアレルギー反応として
まれに湿疹、じんましん、発赤とかゆみなどが数日見られることもあります。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、
ウイルス自体は化学的に処理され病原性はありませんから、
その接種によってインフルエンザになることはありません。
他にギランバレー症候群(GBS)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、
けいれん、肝機能障害、黄疸、喘息発作などの報告がまれにありますが、
ワクチン接種との直接的関連についてはまだ明らかになっていません。
参考までに、米国では以前にギランバレー症候群を発症したことがある人には
インフルエンザワクチンを接種しない様に指導されています。
でも私はワクチン反対派ですが、
本人がワクチン受けたい方には、受けてもらってます。
ただし、家族や他の人に強制しないでね。
施設などで高齢者に全員打つようにしているのは、おかしいし、
高齢者は抗体が20-30%くらいしかできないので、やめましょうね。
施設勤務者にも強制するのもおかしいので、気をつけてね。
子供の頃毎年2回打たれたけど、毎年かかっていた。
(その頃はfluかどうかは、検査なかったから、
自分の思い込みかもしれないけども)
皮下に0.5ml不活化ワクチンを打ち中和IgG抗体を誘導するが、
感染の場である鼻上咽頭での分泌型IgA抗体は誘導できない。
だから感染を押さえることはできない。なのにワクチンは勧められ、
いまだにワクチンの副作用で毎年数名なくなっている。
2003年度副作用報告162人259件、2004年度113人205件、
2005年度102人139件で、
このうち3人が急性肝不全、脳炎、急性心筋炎で死亡しています。
2006年度は107人149件報告されている。
インフルエンザワクチンの副作用報告は毎年100件程度報告されている。
このうち死亡例が5人あった。
主な副作用は、急性散在性脳脊髄炎が20件、
発熱が11件、発疹等が8件、注射部位の腫れなど8件。
後遺症は、10代女性の視力低下や50代女性の自力歩行不能など6人が報告され、
うち4人を「因果関係が否定できない」とし、
2人を「因果関係は評価できない」とした。(07.9.28)
2007年度に報告されたワクチン接種による副作用が
122症例190件死亡4例に上っている。
成分に防腐剤の有機水銀チメロサールが含まれていることも見逃せない。
ちなみに今年までのインフルエンザワクチン株の選定について
○2008/2009冬シーズン
A/Brisbane(ブリスベン)/59/2007(H1N1)
A/Uruguay(ウルグアイ)/716/2007(H3N2)
B/Florida(フロリダ)/4/2006
○2007/2008冬シーズン
A/Solomon Islands(ソロモン諸島)/3/2006(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2007/2008冬シーズン
A/Solomon Islands(ソロモン諸島)/3/2006(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2006/2007冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2)
B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004
○2005/2006冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/New York(ニューヨーク)/55/2004(H3N2)
B/Shanghai(上海)/ 361/2002
○2004/2005冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Wyoming(ワイオミング)/3/2003(H3N2)
B/Shanghai(上海)/361/2002
○2003/2004冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Shandong(山東)/7/97(Victoria系統株)
○2002/2003冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Shandong(山東)/7/97(Victoria系統株)
○2001/2002冬シーズン
A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
B/Johannesburg(ヨハネスバーグ)/5/99(山形系統株)
感染症情報センターによる説明は
一般的に副反応は軽く、10~20%で
ワクチンを接種した場所の発赤、腫れ、痛み、しこり、熱感、しびれ感などを
おこすことがありますが、通常2~3日で消失します。
全身性の反応としては、5~10%で
発熱、頭痛、関節痛、さむけ、体のだるさ、めまい、吐き気などがみられますが、
やはり2~3日で消失します。
ワクチンに対するアレルギー反応として
まれに湿疹、じんましん、発赤とかゆみなどが数日見られることもあります。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、
ウイルス自体は化学的に処理され病原性はありませんから、
その接種によってインフルエンザになることはありません。
他にギランバレー症候群(GBS)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、
けいれん、肝機能障害、黄疸、喘息発作などの報告がまれにありますが、
ワクチン接種との直接的関連についてはまだ明らかになっていません。
参考までに、米国では以前にギランバレー症候群を発症したことがある人には
インフルエンザワクチンを接種しない様に指導されています。
でも私はワクチン反対派ですが、
本人がワクチン受けたい方には、受けてもらってます。
ただし、家族や他の人に強制しないでね。
施設などで高齢者に全員打つようにしているのは、おかしいし、
高齢者は抗体が20-30%くらいしかできないので、やめましょうね。
施設勤務者にも強制するのもおかしいので、気をつけてね。
2008年11月17日
気管支喘息の吸入薬
気管支喘息は吸入療法が主流となり、
治療が楽になった。吸入の使い分けでは、
フルタイド・パルミコート:咳・喘鳴が主症状な方に
キュバール・オルベスコ:細い気管支までいくので息切れにもいい。
オルベスコ(プロドラックなので):カンジタ・嗄声が少ない。
パルミコート:妊娠中にも使える。胎児奇型など自然と同じ頻度。
吸入する力がない高齢者にはまずオルベスコ、
それでもだめならオノン・キプレス・シングレアを内服してもらう。
アドエアは気管支拡張剤も同時に吸入できるので効果高いが、
値段も高すぎ。そりゃセレベントとフルタイド2つ分の値段より安いけど。
テオフィリン製剤やホクナリンテープなど含めて、
治療の選択がたくさんあり、いろいろ工夫できる。
でも発作時にはステロイドの使用もためらわずに。
治療が楽になった。吸入の使い分けでは、
フルタイド・パルミコート:咳・喘鳴が主症状な方に
キュバール・オルベスコ:細い気管支までいくので息切れにもいい。
オルベスコ(プロドラックなので):カンジタ・嗄声が少ない。
パルミコート:妊娠中にも使える。胎児奇型など自然と同じ頻度。
吸入する力がない高齢者にはまずオルベスコ、
それでもだめならオノン・キプレス・シングレアを内服してもらう。
アドエアは気管支拡張剤も同時に吸入できるので効果高いが、
値段も高すぎ。そりゃセレベントとフルタイド2つ分の値段より安いけど。
テオフィリン製剤やホクナリンテープなど含めて、
治療の選択がたくさんあり、いろいろ工夫できる。
でも発作時にはステロイドの使用もためらわずに。