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かんずりキムチ

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2010年12月06日

ノロ検査希望


急性胃腸炎大流行している。たぶんノロウイルスが多いのでしょう。
ノロウイルス検査希望の方多いのですが、保険外になります。
自己負担で検査となり混合診察となるため当院では行いませんと説明。

昔は 小型球形ウイルス(SRSV) や、ノーウォーク様ウイルスとよばれていた。
2002年に国際ウイルス学会で新たにノロウイルスと命名された。
大きさは 0.03μm。
特に冬季に感染性下痢嘔吐症おこす原因ウイルス。
ヒトの小腸上部で感染・増殖し嘔吐物や糞便に大量にウイルスを排出する。
食品中では増殖しない。
2 枚貝や刺身など汚染された食物や、水を加熱しないで飲食することにより感染。
感染した調理者の手指を介した食品、食器などの汚染。
ウイルスを含む便や吐物の飛沫が口に入る、
便や吐物で汚染された物に触れた手を介する糞口感染。
感染力が強く 100 個程度でも発症する。
このため集団感染を起こしやすい。
潜伏期間は 24~48 時間。
発症当日は激しい症状を呈す。
嘔吐(多くは噴出性)、下痢、発熱などが突然始まることが多い。
多くは 1~3 日で回復する。
ウイルスの排出期間 は回復後も 2 週間程度は便に排出される。

罹患した職員の欠勤期間
有症職員は、発熱・下痢・嘔吐などの胃腸炎症状が消失し 24 時間後から出勤可とする。
なお、調理師においては、回復後 48 時間は、調理業務を避ける。

ノロウイルスの検査について
ノロウイルス検査のコストは、保険点数表未収載項目であるため、
入院患者で感染管理上検査が必要と病院感染対策委員長が認めた場合、病院負担で実施する。
外来患者で、検査を希望した場合は、診療にかかる費用は実費負担となることを
十分説明し、ノロウイルス検査フローに沿って患者に同意書を得、実施する。
施設によっては2-3万円というところもあるようです。
簡易検査なら実費で3000円くらいでプラス手数料でしょうか。

今回勉強したこと
エンベロープを持たないプラス一本鎖RNAウイルス
 カリシウイルス科(Family:Caliciviridae)
 Ⅰノロウイルス属(Genus:Norovirus, ”Norwalk-like virus”)
  (SRSV:Small Round-Structured Virus)
   ノーウォークウイルス(Species:Norwalk virus)
 Ⅱサポウイルス属(Genus:Sapovirus, ”Sapporo-like virus”)
   サッポロウイルス(Species:Sapporo virus)
 Ⅲラゴウイルス属(Genus Lagovirus)
   RHDV(Rabbit hemorrhagic disease virus)
 Ⅳベシウイルス属(Genus Vesivirus)
   VESV(Vesicular exanthema of swine virus)
そのうちヒトの関係するものはこのノロウイルス属とサポウイルス属の2属である。

1968年、米国オハイオ州ノーウォークの小学校で集団発生した胃腸炎患者から発見。
1972年に「ノーウォークウイルス(Norwalk virus)」と呼ばれた。
ウイルス粒子の形態的特徴から小型球形ウイルス Small Round-Structured Virus(SRSV)とも呼ばれた。
1977年、札幌で幼児に集団発生した胃腸炎からノーウォークウイルスとよく似た小型球形ウイルスが
病原体として発見され、「サッポロウイルス(Sapporo virus)」と名付けられた。
2002年、第12回国際ウイルス学会において、"Norwalk"および"Sapporo"の最初の3文字("Nor"および"Sap")と、
ウイルスの種名の接尾語である"virus"を、ラテン語文法に従って連結形"o"で連結したものを学名として採用し、
それまで「ノーウォークウイルス」と呼ばれていたものを「ノロウイルス属(Norovirus)」、
「サッポロウイルス」と呼ばれたものを「サポウイルス属(Sapovirus)」と定めた。

感染から発病までの潜伏期間は数時間~数日(平均1~2日)で、
症状が収まった後も便からのウイルスの排出は1週間程度続く。
ヒトへの感染に於いては血液型で感染率に差があり、
血液型抗原であるH(O),A,Leb型抗原に吸着されやすい事から、
O型は罹患しやすくB型は罹患しにくいことが報告されているが、
ウイルス株による差異もある。ヒト以外では発症しないとされ、発症機序を含め十分に解明されていない。
ノロウイルス
  

Posted by かんずりキムチ at 18:05Comments(0)検査

2009年04月20日

メタボ 腹囲測定

腹囲はウエストではない。
一番細いところではない。

患者さんは、ウエスト60cmなのに、
健康診断で68cmと記入されていたと、
『お宅で水増しした』と抗議される。

測り方は、臍のあたりで息を吐いて測定。
肋骨の下縁と腸骨前上棘の中間ラインで。

そもそも厚生労働省で作られたメタボ診断基準は変。
腹囲測定で診断したり、基準も国際的にもおかしい。
メタボという病気もおかしい。

個人情報保護法の観点から腹囲測定廃止しますと
言って見たい。  

Posted by かんずりキムチ at 14:55Comments(0)検査

2008年12月15日

小麦によるアレルギー

パン屋さんの職人、十勝を代表するお菓子職人に続けて
気管支喘息で採血すると小麦アレルギーあり。
またシラカバ花粉症もある畑作農家の方が、
小麦の花の頃にくしゃみ鼻水あり、小麦花粉に反応あり。
職業病として労災取れるかしら。

小麦によるアレルギー症状について
A.アトピー性皮膚炎などの食餌性アレルギー
B.baker's asthma ともいう製粉/パン業者にみられる職業性喘息、
C.セリアック病:欧米人に見られるグルテンによるアレルギー腸炎、
D.小麦依存性運動誘発性アナフィラキシー
E.小麦花粉症  

食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA):
特定食物を摂取後2~3時間以内に、運動負荷が加わることにより
生じるアナフィラキシー。
原因食物では小麦、エビ、果物などが多い。
しばしばアスピリンで増悪する。

小麦粉喘息では小麦RAST(F4)
セリアックや食餌性運動誘発性喘息ではグルテンRAST(F79)
食餌性アレルギーでは両方を検査してください。
小麦花粉では RAST(G15)を検査してください。
プリックテストなど検査するときは
小麦粉ではなくパンエキスを使用してください。

グルテンは大麦・燕麦・ライ麦などには含まれてないのに、
小麦だけには含まれています。
小麦アレルギーの原因として、パン、クッキー、餃子の皮、
うどん、パスタ、天ぷらの衣などに色々あるが、
カレーのとろみなどにも小麦が使用されており
小麦アレルギーの方にはカレーにも注意が必要です。  

Posted by かんずりキムチ at 19:51Comments(0)検査

2008年11月22日

TRAP-5b

骨代謝マーカーは骨粗鬆症の検査・治療効果判定において、
あるいは前立腺癌・乳癌の骨転移などを見る時検査する。
まず骨代謝マーカーには、
骨が破壊される時に血中や尿中に出てくる骨吸収マーカーと、
骨が作られる過程で出てくる骨形成マーカーがある。

骨吸収マーカー
 Ⅰ型コラーゲン分解産物
  ①デオキシピリジノリン(DPD):尿
  ②Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド(NTx):尿血清
  ③Ⅰ型コラーゲン架橋Cテロペプチド(CTx):尿  
  ④Ⅰ型コラーゲン   Cテロペプチド(ⅠCTP):血清 「癌骨転移」
 破骨細胞由来酵素
  ⑤酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ-5b(TRAP-5b):血清
    日内変動・食事の影響受けず、腎機能の影響ないマーカーとして今回保険適応になった。
    基準値 男性170-590、女性120-420/440、閉経後250-760mU/dl

骨形成マーカー
 増殖期:コラーゲン前駆体断片 Ⅰ型プロコラーゲンCプロペプチド(PⅠCP)血清
                     Ⅰ型プロコラーゲンNプロペプチド(PⅠNP)血清
 成熟期:骨芽細胞由来酵素   骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)血清
 石灰化期:石灰化調節因子   オステオカルシン(BGP)血清
    前立腺癌骨転移にてPⅠCP・BAPは上昇するもオストカルシンは上昇しない。

固形癌の骨転移に対し、3-4週間毎に15分間の点滴ですむ『ゾメタ』が、勧められる。

    

Posted by かんずりキムチ at 18:27Comments(0)検査

2008年11月17日

NT-proBNP

うっ血性心不全・浮腫起こした方に、
酸素投与し利尿剤使用する。
UCG(心臓エコー)で心機能を推定。
昔は、HANP(ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド)を測定。
それがいつのまにか、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)になっていた。
慢性心不全や急性心不全などモニターする上で、
現在は次第に NT-proBNPになり始めている。
『(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント)は、
76個のアミノ酸より構成されるペプチドです。
循環血液量の増加や心室壁へのストレスなど、
心負荷の増大により脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体(proBNP)が産生され、
これが蛋白分解酵素によりヒト心臓中で生理活性を持つBNPと
生理活性を有しないNT-proBNPに分解されて血中に放出されます。
健常人のBNPおよびNT-proBNPの血中濃度は極めて低く、
心不全の重症度に応じてそれぞれの血中濃度が上昇しますが、
NT-proBNPは変動幅がより大きく、重症度の判断に役立ちます。 』とのこと。
保険収載されており、いつのまにかHANPがBNPになったように、
BNPはNT-proBNPになっていくでしょう。
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Posted by かんずりキムチ at 16:37Comments(2)検査