2011年04月24日
地震酔い
陸前高田の海の近くのホテル
震災支援に行っていた間、
まず経験したことのない地響きに驚き、
その後来た大きな揺れを何度も経験。
建物が崩れるかも、また津波がくるかもと
ドキドキしていた。
日中の避難所にいる時は、まわりが明るいし
みんながいるので「落ち着いて」と言えたけど、
宿舎で寝ている時は、暗い部屋に取り残されたような、
しかもボイラーなど壊れた古い宿舎で、揺れをひどかった。
しばらくの間、支援から帰ってきてもまだ揺れたような感覚が取れない。
地震酔いと言われる感覚で、漢方の五苓散が効果あると言われる。
2011年04月23日
過敏性腸症候群でも大丈夫
陸前高田から
津波の水が引かずに残っていた。
地震からすでに3週たってから被災地入りした。
幹線道路の復旧はかなり進んでいたが、
それ以外は水道・電気・ガス・電話さらに携帯もほとんどなかった。
手洗い・うがいの水さえ貴重なもので、
ましてはトイレの水がなく小はそのまま、
大の方は川から汲んだバケツの水で流すだけ。
支援チームは避難所でウンコしないように宿舎で先に済まして置く。
普段過敏性腸症候群気味の私にはシンドイことでした。
ましては食事に生野菜やお腹にやさしいものが少ない。
缶詰やパンですっかりお腹が負けてしまいそうでしたが、
セレキノンとビオラクチスでがんばれました。
ロペミンやイリボーも一応持っていったけど使わずに済んだ。
2011年04月07日
支援者自身の心のケア
陸前高田の津波被害にあったアパート。
震災支援者の心のケアを自分自身が受けてます。
災害救援者・支援者メンタルヘルス・マニュアル
災害時の「こころのケア」の手引き
支援者のための災害後のこころのケアハンドブックpdf
被災地に向かう災害ボランティアの皆様
少し落ち着かない気持ちを和らげるようにして休みをとってます。
まずは心を休むこと。
2011年04月06日
プラザキサ
震災の医療支援に行ってきたら、
避難所の仮設医務室にはプラビックスや
プラザキサまで置いてあった。
もちろんワーファリンもあったけど、
PTINR測定出来ない以上、ワーファリンは危ない。
エコノミークラス症候群の予防も兼ねて、
非弁膜症患者で心房細動あればプラザキサが安全か。
ワーファリンからの切り替えはINR<2.0を確認してからですが、
非常時は検査なくても切り替えたほうがいいでしょう。
ワソランとの併用もワソランの内服2時間前にプラザキサを内服させる。
2011年03月20日
風評被害
ほうれん草を食べる首相(予想図あるいは推定図です。)
以前O157事件で原因と言われ風評被害になった『かいわれ大根』を、
時の農林水産大臣だった方が、健康に問題ないとパフォーマンスとして行いました。
今回も水道水で洗い流せば大丈夫と、食べるのでしょうか?
この量ならこんなに食べてもCT検査より安全というのではなく、
事故の前に決めた基準に従い、政府の補償のもと廃棄処分にして、
残留放射線が安全なものだけ流通させますときちんと報道してほしい。
公務員の受ける放射線量の基準まで事故後に
今まで厳しすぎたから基準を甘くしますなんて言われたら、
今までの放射線医学ってなんだったのといわれませんか。
2011年03月16日
共感疲労を予防しよう
2011年03月16日
ホウ素を投入するということは
やばいことが起きている。
「水兵リーベ僕の船」のBが目薬やホウ酸団子としてゴキブリ退治に使われてきた。
今回福島原発でこのホウ素を投入しよう予定しているが、
これは中性子を吸収して、なんとか核爆発を抑えようと判断したのでしょう。
それだけ現在核爆発の危険性が増加しているということですね。
爆発した際の風向きによって飛散する放射能は、どこまでいくか決まるけど、
チェルノブイリ事故の地図を見ると300kmが一応の危険域。
東電社員が放射線・放射能を覚悟の上で必死の作業に赴いており、
なんとか核爆発をくい止めてほしい。
前福島県知事佐藤栄佐久氏の思いが大切にされていれば良かったのに。
2011年01月29日
医療や介護から立ち去らないために
2010年12月16日
悲しい新聞記事から
今日2010年12月16日の北海道新聞から
この記事を読んだだけの印象なので詳細はわからない。
記事からの読み取った範囲で意見をいうのは
間違いや受け取り方の誤解もあるかもしれない。
そんなこともあるので思い込みを書かないのが正しいのでしょうが、
どうしても書かずにいられない。
あくまでも受け取った感想です。
要支援1の独居の患者さんからの体調悪化の電話。
救急車を呼ぶことも可能な電話できる方。
要介護でないとすると、自力での歩行なども可能。
電話の次の日に訪問するも応答なし。
不在と判断していたが、
次の日に亡くなって発見された。
これを遺族が2700万円の損害を訴えた。
まずは、緊急連絡できずに救急車も呼べずに
ひとり亡くなられた患者さんにご冥福を祈ります。
亡くなる前に一人暮らしで心配だった遺族の方は、
2700万円の慰謝料請求するほど愛情をこめて
毎日電話やメールで連絡してあげていたんでしょう。
そうしていれば、すぐに体調変化も見逃さなかったですよ。
そうです、訪問介護に連絡したことは、
全て事前に家族に連絡されているはずですもの、
わざわざ包括支援センターから緊急連絡先に毎回連絡しませんよね。
次の日に訪問時に施錠され応答なければ、
必ず緊急連絡する契約なんて存在する訳ないでしょう。
こんな訴訟に加担していかにも◯◯目当てに裁判起こして
儲けようとしている弁護士が一番あくどいのかしら。
こんな記事を読むと、介護や福祉さらには医療を
一生懸命やっていこうとする人たちがこの地域から立ち去ってしまいます。
なんとか、地域医療・介護福祉を守るためにもぜひ、
いわれなき訴えを起こす方とその弁護士さんに
この裁判をやめてもらいましょう。
2010年12月06日
ノロ検査希望
急性胃腸炎大流行している。たぶんノロウイルスが多いのでしょう。
ノロウイルス検査希望の方多いのですが、保険外になります。
自己負担で検査となり混合診察となるため当院では行いませんと説明。
昔は 小型球形ウイルス(SRSV) や、ノーウォーク様ウイルスとよばれていた。
2002年に国際ウイルス学会で新たにノロウイルスと命名された。
大きさは 0.03μm。
特に冬季に感染性下痢嘔吐症おこす原因ウイルス。
ヒトの小腸上部で感染・増殖し嘔吐物や糞便に大量にウイルスを排出する。
食品中では増殖しない。
2 枚貝や刺身など汚染された食物や、水を加熱しないで飲食することにより感染。
感染した調理者の手指を介した食品、食器などの汚染。
ウイルスを含む便や吐物の飛沫が口に入る、
便や吐物で汚染された物に触れた手を介する糞口感染。
感染力が強く 100 個程度でも発症する。
このため集団感染を起こしやすい。
潜伏期間は 24~48 時間。
発症当日は激しい症状を呈す。
嘔吐(多くは噴出性)、下痢、発熱などが突然始まることが多い。
多くは 1~3 日で回復する。
ウイルスの排出期間 は回復後も 2 週間程度は便に排出される。
罹患した職員の欠勤期間
有症職員は、発熱・下痢・嘔吐などの胃腸炎症状が消失し 24 時間後から出勤可とする。
なお、調理師においては、回復後 48 時間は、調理業務を避ける。
ノロウイルスの検査について
ノロウイルス検査のコストは、保険点数表未収載項目であるため、
入院患者で感染管理上検査が必要と病院感染対策委員長が認めた場合、病院負担で実施する。
外来患者で、検査を希望した場合は、診療にかかる費用は実費負担となることを
十分説明し、ノロウイルス検査フローに沿って患者に同意書を得、実施する。
施設によっては2-3万円というところもあるようです。
簡易検査なら実費で3000円くらいでプラス手数料でしょうか。
今回勉強したこと
エンベロープを持たないプラス一本鎖RNAウイルス
カリシウイルス科(Family:Caliciviridae)
Ⅰノロウイルス属(Genus:Norovirus, ”Norwalk-like virus”)
(SRSV:Small Round-Structured Virus)
ノーウォークウイルス(Species:Norwalk virus)
Ⅱサポウイルス属(Genus:Sapovirus, ”Sapporo-like virus”)
サッポロウイルス(Species:Sapporo virus)
Ⅲラゴウイルス属(Genus Lagovirus)
RHDV(Rabbit hemorrhagic disease virus)
Ⅳベシウイルス属(Genus Vesivirus)
VESV(Vesicular exanthema of swine virus)
そのうちヒトの関係するものはこのノロウイルス属とサポウイルス属の2属である。
1968年、米国オハイオ州ノーウォークの小学校で集団発生した胃腸炎患者から発見。
1972年に「ノーウォークウイルス(Norwalk virus)」と呼ばれた。
ウイルス粒子の形態的特徴から小型球形ウイルス Small Round-Structured Virus(SRSV)とも呼ばれた。
1977年、札幌で幼児に集団発生した胃腸炎からノーウォークウイルスとよく似た小型球形ウイルスが
病原体として発見され、「サッポロウイルス(Sapporo virus)」と名付けられた。
2002年、第12回国際ウイルス学会において、"Norwalk"および"Sapporo"の最初の3文字("Nor"および"Sap")と、
ウイルスの種名の接尾語である"virus"を、ラテン語文法に従って連結形"o"で連結したものを学名として採用し、
それまで「ノーウォークウイルス」と呼ばれていたものを「ノロウイルス属(Norovirus)」、
「サッポロウイルス」と呼ばれたものを「サポウイルス属(Sapovirus)」と定めた。
感染から発病までの潜伏期間は数時間~数日(平均1~2日)で、
症状が収まった後も便からのウイルスの排出は1週間程度続く。
ヒトへの感染に於いては血液型で感染率に差があり、
血液型抗原であるH(O),A,Leb型抗原に吸着されやすい事から、
O型は罹患しやすくB型は罹患しにくいことが報告されているが、
ウイルス株による差異もある。ヒト以外では発症しないとされ、発症機序を含め十分に解明されていない。
ノロウイルス: