メラトニン受容体アゴニスト”ロゼレム錠”

かんずりキムチ

2010年10月08日 23:58


ロゼレムの勉強会、メラトニン受容体アゴニストとして新薬。
松果体からのホルモン「メラトニン」が夕方暗くなると増加し、
視交叉上核の受容体に作用して、
覚醒シグナルの抑制・体内時計の昼夜への同調が行われ、
脳と身体の状態を覚醒から睡眠に切り替えて睡眠を誘導する。
メラトニンの代わりにロゼラム錠は鎮静作用のない睡眠を導く。
効果は2週以上続けていると良い睡眠が得られるようになるが、
内服してすぐに眠れる即効性はない。
しかもベンゾジアゼピン系の睡眠薬と比較して弱い。
抗うつ剤のルボックスやデプロメールなどとの併用は禁忌。
(ロゼラムの血中濃度がAUC比で恐ろしく83倍になる!!)

睡眠のための生活指導についても

朝は日光で体内時計の調節。
休みの日でも眠れなかった日でも同じ時刻に起きること。
3食きちんと食べて軽い運動を。
夕方以降の昼寝は睡眠を消してしまうので、昼寝は15時までに30分以内で。
夜の明るい光、特にTVや蛍光灯はメラトニン分泌を抑えるので避ける。
カフェインの多いコーヒー・紅茶・お茶、ニコチンのタバコも眠気を消します。やめましょう。
睡眠薬代わりのアルコールは中途覚醒を増やし、睡眠の質が悪化します。
眠くなる軽い読書、音楽、香り、ストレッチ、ゆるめの入浴などでリラックスを。
身体が温まりその後次第に体温が低下するとき眠くなることが多いので工夫を。
眠れずに夜、目が覚めた時、時計を見ないこと。
眠くなるまで布団やベッドに入らない。眠くなってから入りましょう。

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