DPP-4Iの勉強 ネシーナ

かんずりキムチ

2011年11月02日 22:47


DPP-4を選択的に阻害するよう、
SBDD(Structure-based drug design)で設計された薬剤で、
他のジャヌビアやエクアよりDPP-4阻害率も高く、
さらにDPP-8 やDPP-9に対する阻害が見られず安全とのこと。
DPPs(Dipeptidyl Peptidases)はペプチダーゼ S9B ファミリーに属し,
ポリペプチドの N 末端を切断して
Xaa-Pro ジペプチドを放出するセリンエキソプロテアーゼとのこと。
様々な細胞の表面に膜貫通型タンパク質として存在している。
可溶型 DPP4 はヒト血清や体液中に見られ,
腸管ホルモンであるインクレチンの不活化を行う酵素で、
癌,肝臓・腎臓疾患などでも増加します。

DPP8 は細胞質に存在する可溶性タンパク質で、
睾丸,胎盤,前立腺,筋肉,脳等の多くの組織で恒常的に発現しています。
http://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=DPP8


DPP9は、少し発現組織が限定的とはいえ、様々に存在します。
http://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=DPP9

ネシーナ以外のDPP-4Iでは、ラットなどで血小板減少・脱毛がみられる危険性あり、
DPP8や9に対する阻害が原因ではと言われている。
DPP-4に選択的なネシーナがより勧められるとのこと。
またTmaxがジャヌビアで4hrs なのに対し
ネシーナが1hrsですと言われ、朝食から早く効果することや、
しかも25mg 12.5mg 6.25mgと腎障害に対応して錠剤があることも。
BOTしている方だけはジャヌビアで行くしかないけど、それ以外は『ネッシンナ』かしら。


関連記事