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かんずりキムチ

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2009年07月13日

脳死と移植医療 ラザロ兆候

参院にて『脳死法』わずか3分の審議でA案可決。
まだまだ脳死について充分理解を得るようにして
国民が移植医療にも受け入れができたのかしら。

脳死患者の反応としてラザロ兆候あり、
脳死を素直に人の死と認めれない部分もあります。
脳死患者からの臓器摘出は全身麻酔をかけて行う必要があります。
皮膚切開などで痛みを感じ、血圧が上昇し、
苦しがっていることが報告されています。
今回の『脳死法』は15歳未満の子供から、家族の同意あれば
脳死判定し、臓器をとりだしてもいいよという判断です。
植物状態で人工呼吸で生きている子供をかかえている家族には、
脳死を認めて早く人工呼吸器をはずして、
臓器摘出に提供して
』といわれているように
感じてしまう法案です。
死生感や宗教は法律で決めれないものです。
まだまだ時間をかけた方がいいでしょう。
心臓移植など他人の死と引き換えに生きる方法を
選ぶのは倫理観などまだまだ研究が必要な気がします。
脳死問題』について
  

Posted by かんずりキムチ at 18:28Comments(0)神経内科

2009年01月04日

ボツリヌスについて

ボツリヌストキシン注射による顔面痙攣などの治療、
さらに脳性麻痺に対して治療がなされており、
美容外科ではしわとり眼瞼下垂に使用されている。
何度も繰り返すうちに抗体産生の可能性あり。

ボツリヌスの語源は、ラテン語のbotulus(腸詰・ソーセージ)。
腸詰を食べて食中毒起こすため、つけられたらしい。
この食中毒防止のため、ハムやソーセージに硝酸塩を使用している。

ボツリヌス菌の毒素抗原性でA-G型に分類され、
A・B型が芽胞の形で土壌中に存在。E型が海底や湖沼に分布。
ボツリヌス症の症状:
まず嘔気嘔吐に始まり、
複視・羞明、眼瞼下垂、耳鳴り、難聴、
構音障害、排尿障害、発汗障害、口渇、
次第に下行し、四肢の麻痺、呼吸筋麻痺。
発熱が見られない意識も保たれる特徴あり。
とはいえ診たこともない。

北海道東北では飯寿司にてE型による中毒。
熊本の辛子蓮根でA型中毒。
イタリア産オリーブ漬けからB型、輸入キャビア瓶詰めでB型あり。
『1歳未満の乳児に蜂蜜を与えるな』と厚生省通達で有名になった乳児ボツリヌス症

飯寿司を食べて吐き気と脱力感ある男性、点滴しながら、複視・羞明ないか問診。  

Posted by かんずりキムチ at 23:04Comments(0)神経内科

2008年11月29日

ビタミンB1欠乏症の2例

一人は30代男性、下肢の急速な脱力。
ギランバレー疑い、ルンバールまでするも、B1だった。
もう一人は80代女性、足裏の焼けるような知覚異常とふらつき。
うつによる不安感と老年期痴呆あり、愁訴と思われていた。
ふたりに共通するのは、いわゆるアルコール症はなく、
食事摂取不良と偏食で、やはりやせは強い。
2例続けてビタミンB1欠乏あるなんて、勉強勉強。

ビタミンB1欠乏症
アルコール依存や食餌性の欠乏やビタミン混注しない糖質のみの補液

初期症状:疲労、過敏、記憶障害、食欲減退、睡眠障害、腹部不快感、体重減少

重度の症状は脚気として、神経・心臓・脳の異常が生じる。
①乾性脚気:神経と筋肉に障害。
つま先にピンや針で刺されているようなチクチクする痛みがあり、
足に焼けるような感覚が生じて夜間に特に激しくなり、
脚の筋肉に痛み、脱力感・萎縮がみられます。
②湿性脚気:心臓の異常を引き起こします。
心拍出力・心拍数の増加、血管拡張し皮膚が温かく湿った感じになります。
これが続くと心臓が耐えられなくなり心不全起こし、うっ血性心不全起こす。
③脳の障害は通常アルコール症で起きる。
最初は記憶喪失起こすコルサコフ症候群、
進むと精神錯乱・歩行困難・眼振・外転障害などのウェルニッケ脳症。


  

Posted by かんずりキムチ at 17:54Comments(0)神経内科

2008年11月29日

失行

大脳の損傷によって運動麻痺や感覚障害、
小脳性失調がないにもかかわらず、
後天的に獲得された動作や道具の使用が
できない状態を失行という。
1)麻痺や感覚障害がないのに動作がうまくできない。
 「サイフから10円玉をとってもらう」のができない時
  肢節運動失行が疑われ、皮質基底核変性症で早期に出現。
2)動作を命じて実行できるかどうか
  ①舌を出してください。②眼を閉じてください。
 これら口顔面部の動作ができないときは口顔面失行。
  ③櫛で髪をといてください。④歯ブラシで歯を磨いてください。
  ⑤金づちで釘を打ってください。
3)上記の動作をやってみて模倣させてみる。
 日常生活では問題なく道具の利用や動作ができているのに
 口頭命令や模倣による動作は障害される場合、観念運動失行。
 日常的に物品や道具の利用ができなくなるのが、観念失行。

忙しい時は「サヨナラサヨナラ」「おいでおいで」をやってもらう。

  

Posted by かんずりキムチ at 10:36Comments(0)神経内科

2008年11月21日

構音障害のスクリーニング『パンダのたからもの』

『パンダのたからもの』と発音してもらう。
どの音がはっきりしないかを聴き取る。

『パ』
①「ふぁ」に聞こえる場合:口唇が閉鎖できていない。
    パ行・バ行・マ行の練習の練習をする。
②「ま」に聞こえる場合:軟口蓋の挙上不全。
    パ行・バ行の練習

『ダ』『た』
①「あ」に聞こえる場合:舌先の挙上が不十分。
    タ行・ダ行・ナ行の練習
②「な」に聞こえる場合:軟口蓋の挙上不全。
    タ行・ダ行の練習

『の』
①「お」に聞こえる場合:舌先の挙上が不十分。
    ナ行・タ行・ダ行の練習
②「ど」に聞こえる場合:鼻が詰まっている。
    鼻づまりを解消する。

『か』
「あ」に聞こえる場合:奥舌の挙上が不十分。
    カ行・ガ行の練習

『ら』
「あ」に聞こえる場合:舌先の挙上が不十分。
    ラ行の練習

『も』
①「お」に聞こえる場合:口唇の閉鎖が不十分。
    パ行・バ行・マ行の練習
②「ぼ」に聞こえる場合:鼻が詰まっている。
    鼻づまりを解消する


  

Posted by かんずりキムチ at 17:05Comments(0)神経内科

2008年11月17日

早期パーキンソン病

パーキンソン病は安静時振戦、固縮、無動、姿勢反射障害を
主症状に中高年に好発する神経変性疾患です。
早期の治療としては、まずドパミンアゴニストで治療開始。
必要に応じて、L-ドーパを上乗せする。
ただし痴呆合併者であれば、
ドパミンアゴニストは幻覚妄想起こしやすいので
L-ドーパから開始する。
また高齢者(70-75歳以上)では、
ジスキネジアも比較的起こしにくいので、L-ドーパから開始。

早期パーキンソン病では、
手の振るえは安静時振戦で左右差がある。
10-20%は振戦がないこともある。
手の回旋で振戦側の運動の稚拙を見る。
上肢の筋固縮や、転びやすくなった、
椅子に座るまでの時間の延長をみる。

一方血管性パーキンソニズムでは、
Wide base,small step gait
「ちょこちょこ歩き」、上肢に振戦なしが多い。

でも判断できずに結局、神経内科に一度は受診してもらう。
  

Posted by かんずりキムチ at 18:57Comments(0)神経内科